選手は勝つことを目指し、指導者は…


 選手は勝つことを目指し、指導者は… クラブ選手権で関東大会に参加することになった。「おめでとうございます。」と言葉をいただくこともある。 昨夏、高田FCの下北山の合宿に参加させていただいてから指導者として肩の力が抜けた。ヴィヴァイオ船橋が 目指すべきものは何か?特に千葉県の現中学3年生は判断無く蹴り込むチームが多い。県トレセンで中1の時に携わり、 中2の秋の新人戦・中3のクラブ選手権を見て悲しさを通り越して怒りさえ覚えることもある。「こんなになってしまったんだ。」と。 選択肢は少なく、点を取る決まり事の中でプレーしている選手の多いこと。「判断させてないじゃないか。」 私達がこのままで良いのかと訴えているユース年代に近いサッカーが目の前で展開されている。 ベンチは選手以上に熱くなり、レフリーに暴言を吐いたり、次のプレーを指示し続けたり。 単純にやることを選手に求めている。「全然無理」だと思う。「関東大会?全然嬉しくありませんよ。」 と言っても信じてもらえない。その様なことは超越したのだが、本心を理解してもらえない。 「そんなことはないでしょう。」と言われる。「そんなことあるのだ」もうすぐユース年代に引き継ぐのに いったいどこに進めばよいのだ。もうすぐユース年代に引き継ぐのにまだまだ課題が多すぎる。そちらの方がよっぽどウエイトが大きい。 ヴィヴァイオ船橋の試合は、二次リーグ・決勝トーナメント合計6試合のうち、2試合しか足を運んでいない。 関東大会を決定する試合すら代表である私は行っていないのだ。第1戦を2−3で逆転負けした時も山梨で内容を聞いた。 前半終了して素晴らしいできだという報告が高校関係者も含め数人から入った。「仲村のことだ後半は経験のため選手を 複数名入れ替えるだろう。3発取られるぞ。」と報告してくれたコーチや高校関係者に伝えた。言ったとおり3発取られて 逆転負けした。2発目を取られて同点に追いつかれた時、携帯に報告が入った。「ほらね…。」と言っているうちに携帯を 通して大歓声が聞こえた。「あれ、もしかして逆転?」「はい。」「やっぱり。」 負けたら後のない第2戦は3−0で勝った。同じく山梨で報告を受けたが、中1の時に彼らを見て 「素晴らしい選手たちを集めたものだ」と思った。と共に「責任が重いぞ」とも。たしか0−8くらいで敗戦しただろうか。 よくあることだが、U−13当時の上手さと速さに驚いたものだった。「心配するな中3では面白いサッカーができるようになる。 ゆっくり行くぞ。」と話した。約2年のトレーニングで技術が上がり、相手の逆を取るプレーも身に付くようになり スピードはまだまだな選手が多いが多少面白くなってきた。負けたら後のない試合で逆転負けという敗戦から2日。 気持ちの切り替えがなかなか難しい年代、強風の影響もあった。次のプレーが外から見ていて完全によめてしまう。 本当に残念だという報告が入った。判断無くサイドから蹴り込ませるスタイルが多かったと選手の過去を知る関係者も残念がっていた。 2年前の何もさせてもらえなかった0−8を知る若いスタッフも良い勉強になったことだろう。「責任の重さ」ということを。 久しぶりの本音でもある。速い相手が苦手な選手たちにとって、3−0の結果はよくやった方だろう。 はじめて行くことのできた第3戦で選手たちに言葉をかけた。「君たちは素晴らしい。第2戦で負ければ次はなかった。 まして3−0という得点で同率でも得失点で優位に立っている。第1戦に2−0から逆転されて中1日で気持ちを 切り替えるのはなかなか難しい年代だ。それを君たちは第2戦でやってのけた。3戦の対戦相手も良いチームだ。 見ている人にサッカーの楽しさを伝えてこい。楽しんでこいよ。」と声をかけた。決勝トーナメントの1回戦は授業参観の 仲村に代わり私が指揮をとった。対戦相手はこれまでの練習試合でも1試合も勝っていなかったジェフ辰巳台。 選手たちの成長を見て良いゲームができると感じた。試合前も全く力の入っていない自分に「高田と出会えたことに感謝」 していた。前半に2発くらうが、その後バタつかずゲームを持ち直した。「少し成長しているな。」と感じたが、 後半に入りバタついた。「やっぱりまだまだ全然だ。」というのが感想だ。千葉の大会のこの段階でバタバタしていては話にならない。 前に戻るが「関東大会に行きたい」なんて思っている場合じゃないのだ。ヴィヴァイオ船橋05も二次リーグまで進出し、 残念ながら敗退した。第3戦を途中で切り上げ柏から茜浜に向かった。最終戦を見た限り、技術とアイデアは相手を圧倒していた。 「見ていて面白い」と思った。でも結果負けてしまっている。05チームを任せている中村に話をした。「選手は断然成長している。 でも足りないものがある…。」佐々木も同じ事を言っていた。  2チーム登録しているうちの1チームが関東大会に参加する。どちらのチームの選手たちも、 「勝つこと」「上手くなること」を目指してトレーニングをしている。私達も今までは相手をスカウティング(偵察)して 戦術をたて試合にのぞんできた。この年代ではその様なことを超越し、「ボールを持つことにストレスを感じない選手」 という観点からすれば「まだまだ時間が欲しい」のだ。大会を目標にするのは選手であって、私達ではない。 たまたま参加できる関東大会を通して「自分の技術の未熟さを痛感し」、「もっと上手くなりたい」と思う選手は自分のためにトレーニングに励めばよい。

                                    (熱血)