「カメ」さんグループに属しています!


 10月24日のゲーム終了後、ある高校の監督から電話があった。この時期の電話なので3年生の進路についてかと思って電話に出た。「観てたよ」という言葉。「エッ。今のゲームをですか?あんな雨の中?」。 「時間が取れたので、VIVAIOの中1はどんな感じかと思って。」とのこと。「いつもあんな感じなの?」「そうですよ。」「あれじゃなかなか結果が出ないでしょ?」「その通り。」「いいの?あんな感じで?」「今の高1や 中3観てどうですか?」「言葉では表現できない。」「先輩たちと比べてどうなの?」「どう思います?」「今まで以上じゃないの?」との問いに、「気が付いてしまいました?」と返した。0−5で敗戦した1年生のゲーム終 了後の会話。

   奈良県の「聖地下北山」には、中瀬古先生に声をかけていただき、ここ数年お邪魔させていただいている。暑い夏の終わりに、私共を更に成長させて頂くことのできる環境がそこにはある。人・時間・空気・山・川 ……、そして○○。昨年高校に関わりがあったため通うことができなかったが、2年ぶりの下北山には、やはり「沢山の宝物」があった。98年に設立された、筒さんが代表の鹿児島で活動しているパルティーダと会 うのも楽しみにしている1つ。数年前に、6月の研修期間に足を運ばせていただき、筒さんを含めスタッフの方には大変お世話になった。今年は、コーチの鈴木が単独で九州・中国・四国をまわり勉強をしに行った際 もパルティーダにはお世話になっている。コーチの「かわばた」さんが、下北山の最終日に「選手にウサギとカメの話を知っているか?」と聞いたらしい。何故カメは、勝つことができたか分かるか?という話だ。複数の 選手が「ウサギが途中で油断したから。」と答えたらしい。それも不正解ではない。話を聞いてなるほどと思う。

 「カメがあきらめずにコツコツと努力したから」勝つことができた。小さい頃、耳にした記憶がある。わざわざ私に教えてくれたのは、「大切にしなければならないことの確認」をしているかということだと思う。たしかに 中瀬古先生を慕い、自分たちのスタイルを模索しているチームを「カメ」に置き換えると、「かわばた」さんの話を深く感じることができる。この場を借りて、私共の中1が○○に拘るため、早い段階で結果が出ないこと をお伝えしている。新しく始まった中1のリーグ戦は、10月24日現在1勝3敗。「カメ」さんグループに属するチームの方から見ればこの時期は許容できる結果。今の中2も中3も、高校生以上の先輩たちも中1で結果 が出たためしがない。冬の1年生大会で、間違って3位になったことがあったが、先輩たちの代では市内予選で敗退して県大会にすら出れないこともある。

 さて、新しく始まった中1のリーグ戦。ネットで結果だけを見れば、惨敗に見える(笑)。もう1度確認をしよう。私たちは「カメ」さんグループなのだ。中1で私共と縁のあった選手たちは、今日まで7カ月間トレーニングを 積んできている。点を取り勝つことも、サッカーをされて負けてしまうこともある。私たちの仕事の1つは、4月にあずかった選手たちに他チームと違う武器を身につける習慣のある環境を用意すること。そして、個々を 見た時にスピードや体格や戦術ではなく、ユース年代では身につけることが遅く、取り組んでくれる可能性の低い○○○○をどれだけ体得しつつあるかの確認をすること。個の技術・判断はどれだけ成長しているのか。 特に拘っている○○について、選手ができるようになっているかという確認をベンチでしているのだ。

 今年の中1が、勘違いして「ウサギ」になることなく日々を大切にする○○を私共は用意している。さて、楽しみだこの時期に惨敗しているチームが「カメ」さんグループである証明を先輩たち以上に出来るだろう。それ は、2年後のチームとしての結果なのか。先輩たち同様、県内外の強豪校からのお誘いや個にあったチームへの進学で活躍することなのか。それとも、大人になった時にサッカーやフットサルでエンジョイできる○○と ○○を身につけていることに気がついた時なのか、時期は分からない。ただ確実なのは、これまで以上に可能性のある選手たちが、私たちの手元で日々「カメ」さんでいるということ。

 0−5で敗戦した中1のチームの中には、関東トレセンを通過して11月19日からのナショナルトレセンへの招集されている選手が2人いる。関東の街クラブから11名のみの選出。良い経験をJヴィレッジでしてきて 欲しい。可能性のある選手が他にもたくさんいる。サッカーって面白い。中瀬古先生に出会っていなかったら、多くの「カメ」さんグループの人たちに出会っていなかったら、中1からゲームの勝敗や得点失点で一喜一 憂していただろう。1失点2失点と失点を喰らっても、ベンチのスタッフが冷静に選手の成長と課題を感じることができる。6年前にはなかった光景は、私共が一歩だけ成長した証しだろう。中瀬古先生を始め多くの諸 先輩方や若い指導者たちに感謝したい。0−5の敗戦。負けてよっしゃはないが、面白い。2年後の個の絵が見えるぞ、さぁ日々信じて進もうぜ。

(熱血)